新庄監督率いる日本ハムファイターズの強さに迫る! <打撃編>
大事な場面で必ずヒットをつなげてくる、欲しいときに誰かが必ずホームランを放つ、日本ハムファイターズ。2026年開幕からすでに本塁打を23本以上も量産しています。パワーとエネルギーに満ちたファイターズの打撃、止まらない秘密に迫っていきましょう!
まずはこちらをご覧ください。新庄剛志監督が就任した2022年から今シーズンまでの打撃の成績表です。
| 年度 | 打率 | 本塁打 | 得点 | 塁打 | 順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | .234 | 100 | 463 | 1681 | 6位 |
| 2023 | .231 | 100 | 464 | 1714 | 6位 |
| 2024 | .243 | 111 | 533 | 1819 | 2位 |
| 2025 | .254 | 128 | 586 | 1942 | 2位 |
| 2026 | .280 | 22 | 59 | — | (2位) |
※2026年は4月8日終了時点(11試合)の成績 ※塁打数は2022〜2025年の通年確定データに基づく
2022年当時 松本剛選手(2026年巨人に移籍)が打率.347で球団史上初となる右打者の首位打者に輝き、打線の中心となりました。
一方で新庄監督の下、盗塁やエンドランなどの機動力を積極的に使いましたが、決定打に欠ける試合が多く見られる低迷状態でした。
そのため、2022・23年の成績を見るとほぼ同様ですが、塁打が上がってきていることがわかります。それは万波中正選手を初めとする若手の台頭です。新庄監督が就任早々から「大リーガーと同じスケール感がある」と太鼓判を押していた万波選手が、2023年についに本格ブレイクしたのです。その活躍ぶりは、開幕から141試合に出場し、25本塁打・74打点・打率.265を記録。オールスターにも初選出され、2試合連続本塁打でMVPを受賞するなど、チームのムードメーカーに成長しました。
それでは、新庄監督が就任当初から選手たちにどのような指導をしてきたのか…
新庄監督の人柄や思いが詰め込まれた戦略・指導をエピソードを混じえて詳しくご紹介します!!
① チームビルディング
【レギュラーなんて誰も決まってない!競争させてなんぼ】
就任の瞬間から「全員にチャンスあり」を徹底した。実績も年齢も関係なし。誰だって頑張ればグラウンドに立てるという空気をチームに作ったのが新庄流の出発点でした。そして、選手が監督の意図を先読みして自ら準備できるよう促し、受け身でなく主体的に動けるチーム作りを行います。3年かけて「新庄流」を選手全員の共通メッセージにしました。
就任会見にて💬
「レギュラーは1人も決まっていないし、争いをどんどんさせたい」
エピソード
くじ引きでスタメンを決めたこともある。笑えるようで、裏には「いつでも出番がくる覚悟をしておけ」というメッセージが込められていた。
元二軍監督の荒木大輔氏が「3年間で選手たちは新庄監督の考えを頭の中で整理し、こういう状況なら何が求められるか先読みして準備できるようになった。それが2024年の強さに繋がった」と証言。
② 選手育成
【やったら必ず「ありがとう」って言える練習をさせたい】
・怒鳴ったり詰めたりするより、選手自身が「あのとき鍛えてよかった」と思える練習を大切にしました。清宮の減量指令、田中正義の抑え転向…その一手一手に深い読みがあった。
・「練習を試合のように、試合を練習のように」取り組むよう意識改革を求めました。
・ノーサイン戦法として シーズン序盤にはあえてサインを出さない試合を作り、選手自身に状況を判断させ、「頭を使う野球」を徹底させました。
・「新庄流の査定改革」を導入して、安打と同じ、あるいはそれ以上に「フォアボール」や「粘り」をポイントとして評価し、出塁への意識を高めました。そして、単なる打率だけでなく、長打を含めた「塁打」を高く評価することで、万波選手のような長打力のある若手の積極性を促しました。
本人のセリフ💬
「ボクは選手に厳しくしようとは思っていない。ボクがやってほしいことをやったら厳しくなるだけ。それは何年か後に必ずプラスになる。やったら必ず『ありがとうございました』ってなるような練習をさせてあげたい」
エピソード
試合中にパニックになったという投手・北山選手に対し、「だって、初めてだよ。プロ野球の世界。そりゃあ、ああいうこともあるけど、あれを減らしていこう」と一言。怒らず、でも逃げずに前を向かせた。
③ 打撃指導
【当てにいくな!思いっきり振り切ってこそプロや】
・新庄監督が打撃で一貫して言い続けてきたのが「コンパクトにまとめるな、フルスイングしろ」という考え方。当てにいった凡打は次につながらない。「チャンスの一瞬」の強い打球を信じて振り切れ、という姿勢を若手に植え付けた。
・監督自身が「野球はバットの芯に当てるゲーム」と語る通り、確実に芯で捉える打撃を重視。三振を恐れずに自分のスイングをすることを推奨しました。
・ 伸び悩む選手(江越大賀選手や西川遥輝選手など)に対し、就任直後から直接打撃フォームの改造を提案し、即実行させるスピード感のある指導を行いました。
本人のセリフ💬(選手時代から一貫した指導哲学)
「当てにいった凡打は(次に)つながんないよ。その場しのぎのヒットは大事かもしれないけど、俺はそこを目指すべきではないと思う」
エピソード
万波が不振のトンネルにいたとき、「手を離すな」のひと言でフォームを修正。その試合で約3週間ぶりの本塁打を打つと、続く打席でも追加弾。万波は「ボスに言われた通りにやったら最高に気持ちいいスイングになった」とコメントした。
④ 采配・奇策
【勇気は一瞬、後悔は一生。だからサインを出すとき迷わない】
「ブルドッグシフト」と呼ばれるバント封じ、初回からの即盗塁サインなど、ファンが「えっ何これ!?」と驚く采配が続出。でもそれ、全部キャンプで仕込んでいたもの。
本人のセリフ💬(インスタグラム投稿)
「勇気は一瞬 後悔は一生。後悔しない人生を送るためには、勇気が必要ばい。試合中、サイン出す時はいつもそう思ってます」
エピソード
2024年CS第1戦、佐々木朗希の3球目に盗塁を仕掛けて失敗。でも荒木大輔氏は「あそこで成功していたら一気に流れを掴んでいた。まさに新庄監督らしい」と評した。勝負師ゆえの大胆さです。「これってキャンプ中に練習してたやつ…ですよね」「こんな猛チャージ見たことない」「バントすら許さない守備力、完成度高すぎる」とファンもざわついた。
⑤ チーム文化
【プロ野球で街を元気にする。それが監督の仕事】
登録名を「BIGBOSS」にして、派手なスーツで会見に登場。SNSで選手に語りかけ、エスコンフィールドを盛り上げた。「目立つのは作戦のうち」だった。
本人のセリフ💬(監督就任SNS投稿)
「プロ野球の存在意義は、そこの街に住む人たちの暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活を少しだけ豊かにすること。誰を笑顔にするのかを常に心に秘めて、新庄剛志らしく突き進んで生きます!」
エピソード
就任会見で「天井から選手と一緒に降りる」「試合中にインスタライブ」と次々と爆弾発言。球団オーナーも「私もドキドキ、ハラハラしております」と目を丸くした。
⑥ 長期ビジョン
【優勝は目指しません。でも3年後には絶対咲かせる】
就任会見の「優勝なんて一切目指しません!」は世間を驚かせたが、その先には明確な3年計画があった。1・2年目は最下位でも種を蒔き続け、3年目に花を咲かせました。
本人のセリフ💬(就任会見)
「優勝なんか一切目指しません。一日一日、地味な練習を積み重ねて、何げない一試合を過ごして、勝った、勝った、勝った、それで9月あたりに優勝争いをしていたら、さあ!優勝を目指そう、となる」
エピソード
2024年、6年ぶりのAクラス&CS進出を達成。「あの荒れ果てた大地を3年で花を咲かせてくれた」とファンが涙した。公言通りに結果を出した。
⑦ メンタル指導
【ピンチで力むな。「ラッキー!」って思え】
プレッシャーや逆境に対する向き合い方も独特。「頑張れ」や「気合いだ」ではなく、視点を変えてポジティブに動けるマインドを選手に植え付けた。
本人のセリフ💬
「ピンチはチャンスって考えちゃダメ。チャンスと考えると力が入ってしまうから『ラッキー! こんな逆境で活躍したら、みんなが喜んでくれるやん!』って思わなきゃ」
エピソード
SNSでは「迷ったら先へ。凹んだら前へ。壁にぶち当たったら、みんなでぶっ壊す」と選手へ投稿。試合の勝敗に関わらず、常にチームを前向きな方向へ引っ張り続けました。
他にもあります!
新庄監督はトレードや現役ドラフトを積極的に活用し、他球団で出場機会に恵まれなかった選手を主力へと成長させています。その主な選手はこちらです。
<覚醒した主な移籍選手>
⚾郡司裕也(2023年に中日からトレード)
捕手登録ながら三塁や外野もこなすユーティリティー性と頭脳的な打撃ができる。2025年シーズンには2年連続の2ケタ本塁打を放ち、チーム最多3度のサヨナラ打を記録するなど、今や開幕4番を任されるほどの中心打者です。26年シーズンから伝統のある背番号「3」に。
⚾水谷 瞬(2023年末にソフトバンクから現役ドラフト)
2024年の交流戦で打率.438という歴代最高記録を塗り替えてMVPを獲得し、一気にブレイクしました。2026年シーズンも開幕から外野の主力として登録されており、他球団から移籍して大成功した象徴的な選手です。
このような花開いた選手に加え、メジャー通算108本塁打の実績を引っ提げ、2024年に加入したフランミル・レイエス選手。25年、32本の本塁打王となりチーム全体の打撃は爆増していきます。
チームはその年リーグトップ本塁打数129本を記録しました。最も勢いのある、他球団にとって、とても怖いチームに成長したのです。
そして26年シーズン4月9日現在で22本の本塁打を放ち、ソフトバンクの2倍の勢いで突き進んでいます。
このように、新庄監督の戦略と選手陣、コーチ陣の地道な努力が選手たちの芽を出させ、花開き、今やスタメンも控えも誰が出ても間違いなく打ってくれる打撃陣。4月3~5日のオリックス3連勝の間、新庄監督がこう話していたのもわかります。
「WBCのドミニカに見えてきた」「怖い。もう寝かせて(笑)」…3日の12点大量得点の試合後、誰もが打つのでスタメン決めに悩む気持ちを漏らしています。
「いや、ちょっとびっくりしますよ。なんなんだろう、これは」…4月4日の2戦目、12球団最速でチーム20本塁打に到達した試合後。
2日も控えにすると、出してください!と催促が来たり、顔が暗くなる選手もいたりと、新庄監督はうれしい忙しさですね。
今シーズンも新庄ファイターズの躍進を誰も止められません。
今シーズンこそリーグ優勝をつかみ取りたい!!
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