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この日の気温はわずか18時の時点で9度!凍えるような寒さと、上空を舞う強烈な「仙台の風」が試合の行方を大きく左右した試合となります。この前のエスコンでの3連戦で、オリックスに3連勝していたファイターズにとっては、特に寒さと風に翻弄されるゲームとなりました。
【序盤】冷気と風が支配する静かな立ち上がり
マウンドに上がるのは、NPB復帰後2度目の先発、楽天・前田健太。対するは前回登板でノーヒットノーランを達成した日本ハムの怪物左腕・細野晴希。 新庄監督は「完封でいい。段階があるので」と優しめのオーダーを出す。まさに新旧エース対決ですが、選手たちの動きがどこか硬い。ベンチコートを離せない寒さで、守備陣は鼻を赤くして見るからに寒そうな表情…。選手のユニフォームが風ではためき、中継のカメラも揺れるほど。足取りも重く、日本ハム内野陣は上空で不規則に舞う風を何度も見上げています。
1回表、日本ハム打線が楽天モバイルに散らばった2万2千人余りの観衆を前に先頭水谷が打席へ。前田健太は初球から低めのゾーンを丁寧に攻め、3者凡退で立ち上がります。広島時代を最後にNPBを離れていた男が戻ってきました。
1回裏、楽天の攻撃も細野が力でねじ伏せます。寒さで手指がこわばらないよう投球のたびに左手を丸め、息を吹きかける。先頭佐藤を三振、中島・辰己と続く強打者たちにもコーナーを丁寧に突きます。前回のノーノー直後とは思えない落ち着いた表情でマウンドをさばいていました。
2回、3回と試合は動かない。両チームとも3回を終えて0対0、互いに譲らない展開となります 。両野手は、寒さの中身体を動かせずつらい状況です。
【4回裏】暗転するマウンド、前田健太の緊急降板
試合が動いたのは4回。ここまで無失点、3840日ぶりの日本での白星へ快投を見せていた前田健太に異変が!万波にヒットを許した直後、右ふくらはぎを気にする素振りを見せ、一度ベンチへ。アナウンスが入り、前田はここで無念の緊急降板。
代わった加治屋がピンチをしのぐと、その裏。日本ハム・細野を不運が襲います。清宮が牽制球を捕球ミス!寒さで指先の感覚が狂ったか、手痛いエラーでチャンスを広げると、楽天・黒川が左中間への2点タイムリー!楽天が先制に成功します。
【5回裏】試合の要!風に翻弄される日本ハム守備陣
さらに5回裏、小深田がセンターへのヒット、その後2塁への盗塁に成功。1番佐藤を打ち取り、2番中島の打席。打球がセンター後方へ上がります。ここで「魔風」が悪さをします!強風に押し流された打球にセンター五十幡が懸命に食らいつきますが、不規則な風で軌道がずれ、捕球できません!小深田がホームインして3-0。バタバタしている隙に次の辰巳がセンターヒット。 ランナー1塁3塁、次の打席は、ボイト。元メジャーでホームラン王に輝いたことがあるが、最近当たりがなく不振状態のボイトを打ち落とせるか!1塁側ファールフライで2アウト。その後黒川を空振り三振で落とし、この回日本ハムは楽天を3点で何とか抑えた。
【終盤】楽天完封リレーで勝利
結局、日本ハム打線は寒さと、楽天の小刻みな継投の前に沈黙。細野は5回まで投げ、玉井・福谷・山崎へと継投をうまくつなげ、それ以上の失点を抑えた。楽天が、散発5安打、スコア3対0で勝利を収めました。
「今日は風との戦いだった」と振り返る中島選手の言葉通り、楽天モバイルパーク特有の難コンディションを味方につけた楽天が、連勝を飾っています。一方の日本ハム・細野にとっては、自らの調子以上に「仙台の洗礼」を浴びた、苦い一夜となりました。ファイターズはあと2戦、天候が良くなるのをを期待し、切り替えていきたい。
【試合結果】
- 日本ハム 0 – 3 楽天
- 勝:加治屋(1勝0敗)
- 敗:細野(1勝1敗)
- S:藤平(3S)
前田健太投手はその後、一旦登録を抹消され、楽天での初白星は先延ばしとなっています。
*選手の名前は敬称略での記載となります。ご了承下さい。
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